人生と仕事の段取り術 / 小室 淑恵
2010年 03月 28日
不況による会社のコストカット、夫婦共働きや介護問題という環境の変化。これからは、今までのように思う存分時間をかけて仕事をするという働き方ができなくなる。限られた時間でいかに効率的に成果を上げるかということが求められる。そのために身に付けなければならないのが段取り力だ。本書は毎日の仕事の効率を上げて残業を減らすためのノウハウから、豊かな人生を送るための工夫まで、さまざまな「段取り」テクニックを紹介する。
小室佳恵さんといえば、株式会社ライフ・ワークバランスの社長にして、
元資生堂社員の超美人な1児の母!
『6時に帰るチーム術』が有名ですが、どちらかというと
マネージャー向けの本なので、まずはこちらの新書から。
どうしてライフ・ワークバランスが必要なの?
その考え方を上司に理解してもらうにはどうする?
理解してもらえなくても、効率を上げて突発的な残業を減らすためには?
と、基本的な考え方からノウハウ、プライベートのすごし方まで網羅されています。
私は今まで、ライフ・ワークバランスは子育てしている男性や女性にだけ
必要な考え方だと思っていたのですが、
これからは親の介護が必要な団塊ジュニアだとか、
手に職をつけるためにアフター5に資格試験の勉強をするとか、
体力がなくて残業が続くと次の日の仕事に支障が出てしまうとか(ワタシダ)、
「訳あり社員」が増えてくるので、そういう人にとっても大事なこと。
(特にメンズの皆さん、これからはダンナの両親の介護はダンナがする時代ですよ...)
それに今なんていつ首を切られるか分からないので、
柱はライフもワークもしっかり土台を作っておいたほうがいい。
何よりも、別に働きたくないからライフ・ワークバランスを語るのではなくて、
ワークでのアウトプットの精度を高めるための考え方、なのです。
(なんていうか、長時間労働をすれば、そりゃあいいアウトプットを出せるのは当然だし、
でも短時間で同じアウトプットを出したほうがもっといいわけで。)
具体的なノウハウとしては、「上司が答えやすい相談をする」が役に立ったかな。
(当たり前ですが、テンパるとこれが苦手です...)
上司が何を決裁したらいいのか、
つまり助言を求めた相談なのか、リクエストを含んだ相談なのか、
Yesがほしい相談なのか、それをはっきりさせなければお互い不毛なこと。
なんていうか、たった一本のメールや1分の会話でも、
もっと戦略的にならないとなぁ、としゅんとなりました。
コミュニケーション能力と日本語能力は、本当に、本当に大事です。
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