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by bedlam041

恋ばっかりもしてられない / 佐藤 真由美

恋ばっかりもしてられない (幻冬舎文庫)

佐藤 真由美 / 幻冬舎



「今すぐにキャラメルコーン買ってきてそうじゃなければ妻と別れて」。鮮烈な恋の短歌でデビューした著者も、いまや夫、子どもと暮らす日々。“恋ばっかりもしてられない”のに、それは不意に訪れて。「今わたしがあなたのものであることを月よりほかに知らぬベランダ」など、日常にちりばめられた恋の記憶と予感を密やかに綴った短歌&エッセイ集。




佐藤真由美さんのエッセイ+短歌集が久しぶりに発売されました!!
わーいわーい。(発売日に飛びついた人)

「つまらないセックスをした翌月に生理がきたらおめでたですね!」

という短歌を10年近く前に読んだ佐藤さんも、もう人妻で子持ち。
それでもすっぱく(決して甘酸っぱく、ではない)、辛い(ツライ、ではなくカライ)、
中途半端に男に情が入って中途半端に男を突き飛ばした短歌が満載です。

嘘をつく自由が
君にあるように
信じる義務も
わたしにはない

愛してもないのに
自分がその人のすべてじゃなくて
ひどくさびしい



という歌がスキ。
嘘は、嘘であることよりも嘘になることの方がタチが悪い気がして、
「一生、そばにいるからね」という言葉も、
「一生、そばにいるからね(って今はそう思ってるよ、ほんとほんと)」と
括弧書きを自動的に付加する能力が必要なんじゃないかなと最近思う。

わかるわかる、だから恋愛なんて面倒くさくてどうでもいいよね、でもしちゃうけど

と言いたくなる。
落ち込んだときに読むと、無意味に元気が出る。
別に恋愛で落ち込んでるわけじゃないのにね。


ちなみに最後のほうには俳句も掲載されてますぜ。
(それだけじゃなく、フルカラーの文庫とは思えない収納力です)
短歌も好きだけど、階段をダッシュで駆け上がるみたいに読める
俳句もなかなかスリリングでいいなぁ。

でも、この本で一番強く心引かれたのが、

「「せつない」を表現するのに、「せつない」って言葉は使っちゃいけないんだよ、
 わたしたちは!」

だった。…反省。


ちなみにね、ちなみに。(←最近「ちなみに」が口癖だ)

本の中でキチク歌人として紹介されていた佐々木あららさん、
やはりキチクでございました。

「ぜんぶ好き」以外出口のない問いに「おっぱいです」で勝負して散れ

とか、ね…。
ブログもあるので、18禁もOKアルヨって方はどぞ!
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by bedlam041 | 2009-09-15 21:04 | Book